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キッチンをリフォーム!費用を上げずに理想的に仕上げるポイントを紹介

「住めば都」といいますが、どんなに気に入っている家でも長く住んでいると、故障や劣化など機能面に異常が生じてくることがあります。もともと使いにくかった部分が際立ちはじめたり、もしくは住人の身体能力に変化が生じて家の一部を作り変えなくてはいけなくなったりすることもあるでしょう。

特にキッチンはたとえ料理をしない日であっても、なにかと出入りし、利用する場所だと思うので、使いにくい箇所があれば気になるものですよね。

そういった際にリフォームが必要になるわけですが、いざ決意をしても、どのように工事を行うのか、準備が必要なのか、具体的になにをすればいいのかわからない方も少なくないかもしれません。

キッチンをリフォームする際の手順

それでは、キッチンをリフォームする際の手順を説明します。

今のキッチンの問題点を挙げる

リフォームが必要だと思うということは、当然ながら現在使用しているキッチンになんらかの不満を感じているということでしょう。まずは、その不満や問題点を箇条書きにして挙げてみてください。そうすることで改善すべきポイントが明確に見えてくるはずです。

たとえば、調味料が多くて調理スペースを取っている場合は「充分な収納スペースが必要」、キッチンが家族の団欒スペースから孤立している場合は「カウンターを設置して気軽にコミュニケーションを取れるようにする」など。

新たに取り入れる、入れ替えるべきものに関しては、調理中に腰が痛くなる場合はシステムキッチンの高さが合っていない可能性があるので「よく使う人に合った高さのシステムキッチン」、掃除が大変なのであれば「全自動洗浄機能のついたレンジフード」、育児に時間がとられてしまい、つい食器がたまりがちな家では「食洗機」を設置する、というのが対策として考えられます。

また、このとき一人だけの意見に偏らないように気をつけてください。よくキッチンを使用する人がいる場合はその意見を優先すべきですが、その方が病気などになったときにほかのだれかが使用することもあるでしょうし、子どもが成長して料理をするようになるかもしれません。

キッチンのリフォームは小さな買い物ではないので、じっくりとさまざまな意見を出し合って、デザインや仕様の方向性を定めるのがよいです。

また、このときに予算もある程度決めておくと、改善すべき項目の優先順位も見えてくるでしょう。予算の上限なしにあれこれ意見を出し合ってしまうと、どうしてもこだわりを追求しすぎてしまい、気づけば予想以上にコストがかかってしまうということがあるためです。

イメージ像の共通認識を持つ

現状の問題点、改善点が明確になってきたら、次は具体的なイメージを膨らませ、それを家族や同居人と共有することが大事です。いざ工事が始まってからでは「ここはこうしたかったのに!」という意見を反映させることがとても難しいため、事前にどういうキッチンを想定しているのか、認識を同じくしていることがトラブル回避に繋がります。

また、使いやすくするためなのか、故障や劣化した箇所のメンテナンスのためなのか、リフォームの目的をしっかり把握しておくことも大事です。使いやすくすることがゴールなのであれば、収納を増やす・間取りを変えて動線を見直す・食洗機を設置する、といった「現時点のものを改善する」項目の中から優先順位を決めると思いますし、故障箇所の交換・修理のみが目的なのであれば、長く使えるものを選ぶ・安価なものを選ぶ、ということが最優先事項の場合もあるでしょう。

注意点を把握する

いざ始めてみてから追加工事が必要だと判断した場合、費用も追加で必要になることがあります。絶対に当初予定していた予算内におさめなくてはいけないという場合は、下記の点を参考にしてみてください。

・間取り・配置の変更が必要なリフォーム

たとえば壁側にあったシステムキッチンを対面型に配置し直すケースでは、追加で排水管や電気配線などを動かす工事をしなければいけないことがあり、その場合、費用がかかるだけではなく、マンションにお住まいであれば、そもそも動かせられないこともあるので注意が必要です。

・壁や床板の修理が必要なリフォーム

システムキッチンを取り替える際に、壁や床の傷みが判明するケースも少なくありません。その場合、予定していた工事に加えて、壁、床の修理も追加で必要になってしまうため、費用がかかってしまいます。

失敗しないように綿密な計画を!

キッチンに限らず、リフォームはいざ行った後で予期していなかった仕上がりに気づくこともまれにあります。使い方や動線が事前に想定していたものと異なることがあるためです。この項では、そういった失敗例を挙げます。

食洗機は本当に必要?

食洗機に関しては、現在利用していて、リフォームによってグレードアップさせたいという場合はきちんと使いこなせるかもしれませんが、使用したことがなく、新たに導入するという場合、実は必要なかったということも少なくありません。

たとえば住人の数が少なかったり、食器を多く使わなかったりすると、手洗いで済ませた方が早いということもあるからです。共働き世帯を中心に普及していますが、3人以上で一緒に食事をすることが多いかどうかを目安に選びましょう。

動線をきちんと見直す

リフォームの際は、ゴミ箱の置き場所や冷蔵庫を開け閉めするスペースが充分に確保できていなかったり、調理する順序と動線を考えたレイアウトになっていなかったり、といったミスが起こらないように注意しましょう。

実際にキッチンを利用するときの動きと、冷蔵庫や調味料ラック、食器棚など、調理時に使用する大きな家具の配置場所をきちんと確認しておくと、満足のいくリフォームができるのではないでしょうか。

システムキッチンを入れ替えると見た目の変化が起こる

スペースを有効活用できる壁付けキッチンから対面キッチンに変更する場合、面積は変わらないのに狭くなったように感じることもあります。ある程度、移設したときの圧迫感などをシミュレーションしておくようにしましょう。

また、調理する際にダイニングの様子を見やすくしたい、西日があまり気にならないようにしたい、など、より快適にキッチンを利用するための要望も事前に挙げておくと、後悔のないリフォームが実現できるはずです。

キッチンのリフォームは使いやすさが大切

キッチンのリフォームを決意するとき、故障、経年劣化した部分を新調することが第一の目的であることもあると思いますが、基本的には今よりも使いやすくすることを目的に行うことが多いでしょう。まずは使う人、今後使う可能性のある人にとって便利になるよう、システムキッチンの種類、そして動線を見直すことが重要です。

キッチンカウンターの高さの目安は「使用する人の身長÷2+5cm」といわれています。よく使う人の身長が166cmの場合は、166÷2+5cm=88cm。そして通路幅は、もちろん体形にもよりますが、基本的には1人で使うことが多いなら70cm以上、2人なら90cm以上は必要だとされています。

それから、冷蔵庫から食材を取り出し→シンクで洗い→まな板の上で切り→スパイスラックから調味料を取り出し→コンロや電子レンジを使って加熱して→食器棚から取り出したお皿に盛りつけて→配膳する、というキッチンを利用する際の一連の流れをしっかりと踏まえた動線確保が大事です。

後悔のないリフォームができるよう、計画的に目的と要望を整理してから行うようにしましょう。